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医療法人 一隆会 大道整形外科
◆診療科目
整形外科・リハビリテーション科
リウマチ科

◆所在地
〒870-0820
大分市西大道2丁目3-1
ブンゴヤコスモビル 2,3F
(永冨脳神経外科 前)

◆TEL
097-543-7676

◆FAX
097-543-7670

◆診療時間
[平日]
午前 9:00〜13:00
午後 14:00〜18:00

◆受付時間
午前 8:30〜11:00
午後 12:00〜17:30

◆休診日
土曜日(当分の間)
日曜日・祝日
(学会出席や手術執刀のため臨時休診となる場合がございます)
大道整形外科 アクセスマップ 詳しくはこちら(Google Map)

その症状 肋骨骨折かも

肋骨にはどんな役割があるの?

●肋骨には肺や心臓などの大切な臓器を守る鎧のような役目がある
●呼吸運動を補助する役目がある
●左右12本ずつ・合計で24本からなる
●第1肋骨〜第12肋骨まで順番に名前がついている
●肋骨は平べったい形状をしているため、骨折しやすい部位である

肋骨骨折の原因とは?

@ 外傷性骨折
・机やタンスなどの角に胸部をぶつける
・交通事故、転倒、転落などによって胸部を強くぶつける

A 非外傷性骨折
《疲労骨折》
持続的な咳、ゴルフや野球のスイング動作
《脆弱性骨折》
骨粗鬆症で骨が脆弱になっていると、勢いよく挙手したり、床に落ちたものを拾おうとしただけで起こる

肋骨骨折の症状とは?

●骨折部位の痛み
●圧痛
●皮下出血
●呼吸やくしゃみ、咳に伴う痛み
●息苦しさや呼吸のしずらさ
●体を反る、捻る、手を挙げるなどの動作に伴う痛み

不顕性骨折 &キいたことがありますか?

受傷時に骨折が判明しなくても、骨にズレが生じることや3〜4週間後に仮骨が見られることで骨折が判明することも多くあります。このように時間の経過に伴い判明する骨折を 不顕性骨折 ≠ニいいます。


症例

症例@ 外傷性骨折 40代女性

【原因】
転倒し、コンテナにぶつかり受傷

【症状】
・左側胸部〜背部にかけての痛み
・体動時痛あり
・深呼吸できない
・動くとポコポコと音がする

【診断】
左第9,10,11肋骨骨折
血気胸のリスクあり。

症例A 外傷性骨折 50代女性

【原因】
犬の柵に引っかかり左から転倒

【症状】
・1週間前から右前胸部の痛み
・圧痛なし
・深呼吸や体動時痛あり

【診断】
右第4肋骨骨折

衝撃を受けた部位と正反対側の部位が損傷することがあり、これを対側損傷といいます。
症例B 脆弱性骨折 80代女性

【原因】
落ちたものを拾おうとして屈んだ際にキヤッとなり、その2日後から痛み出現

【症状】
・右乳下部の痛み
・咳などで響くような痛み

【診断】
右第6肋骨骨折

[大腿部の骨塩定量]
同年齢比 98% 若年齢比 58%
症例C 疲労骨折 10代男性

【原因】
特に原因なし
野球部

【症状】
・1週間前から右肩甲骨部の痛み
・投球時に痛みが強くなる
・叩打痛あり

【診断】
右第1肋骨疲労骨折

投球動作が多い野球などで多く発生する傾向がある。明らかな外傷歴はなく、スポーツ活動による繰り返す負荷が加わることで疲労骨折が起こる。
痛みの訴える部位が、第1肋骨部とは異なった部位(
肩甲背部痛)に多い。
症例D 疲労骨折 20代女性

【原因】
1週間前から風邪症状があり、咳が続いていた

【症状】
・右背部の痛み
・捻り動作などで痛む

【診断】
右第7,8肋骨骨折

肋骨多発骨折

一箇所に限らず、複数箇所で骨折が起こることがあります。
複数の骨折やズレの大きい骨折では、肺損傷や気胸を合併することがあります。

多発骨折では、他の重要臓器の損傷(頭部、肺、肝臓、腎臓)や他の骨折(肩甲骨、脊椎など)を伴うこともあるため、その合併を念頭に置いた診察手順が要求されます。

肋骨骨折の合併症@

肋骨骨折を甘く見てはいけません!

肋骨骨折が原因で、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

フレイルチェスト(動揺胸郭)
大きな外力が胸部に作用して発生するもので、交通外傷や高所からの墜落、あるいは挟圧外傷に伴ってみられます。
肋骨多発骨折によって胸郭全体との連続性を断たれ正常の呼吸運動と逆の動き,すなわち吸気時に陥没,呼気時に突出するという奇異呼吸を呈することがあります。
胸部外傷の中でも最も重症例で重い呼吸不全から死に至ることもあるため的確な治療が必要です。

肋骨骨折の合併症A

外傷性気胸・血胸
肋骨の内側にある肺に穴があき、気胸(空気が漏れる)や血胸(肺から出血し、血が溜まってしまう)を併発することがあります。
肋骨骨折では比較的多くみられる症状で、場合によっては入院してドレナージと呼ばれる空気や血を抜く治療が必要になります。
胸部レントゲン写真で、気胸・血胸の有無や重症度を評価しています。

肋骨骨折の治療

●肋骨骨折の治療期間は1〜2カ月程です
●診断は診察とレントゲン写真で行います
●リブバンドやバストバンドを着用して局所の安静を図り、消炎鎮痛薬で疼痛を軽減させます
●痛みの出ない生活を心がけることが大切です
≪バストバンドの正しい装着方法≫
バストバンドは呼吸時の肺の広がりを抑える役割があります。
装着することで骨折部への動きが制限され痛みが軽減します

バストバンドの有無によって、治療期間が変わることはありません。
しっかりと目的を知り装着しましょう。