足の保護、保温から装飾や儀礼的な使用となり、
機能的な価値が求められたのは20世紀後半
機能的な価値が求められたのは20世紀後半
靴の歴史
最古の履物は7000年以上前のサンダル
(ミズーリ州中部アーノルドリサーチ洞窟で発見)
現在の靴の原型は5500年前、銅器時代のもの
(アルマニアのアレニ1と名付けられた洞窟で発見)
靴の機能
靴の基本的な機能は衝撃の吸収、歩行の安定、足の保護
求められる機能は通気性や軽量性、耐久性、グリップ性など使用される環境に応じて
求められる機能も多様化した
求められる機能も多様化した
他にも、立位や歩行機能を促進する、生体が発する
歩行推進力を効率よく地面に伝達する機能も重要である
歩行推進力を効率よく地面に伝達する機能も重要である
靴の選び方
捨て寸(足先にプラスした寸法)が重要
(荷重時に足の縦のアーチが低下して足長が伸長することや、
靴内部で足が動くことを見越した余裕の寸法設定のこと)
靴内部で足が動くことを見越した余裕の寸法設定のこと)
小児の靴 @
成長を見越した “ぶかぶかの靴”が好まれる。適合した靴の簡単な見分け方
図 4. 小児の靴の選び方
既製靴そのものの良否を判断するのに最も簡単な方法は、靴のつま先と踵をもって捻り、 靴底の固さを調べることである。一般的に捻じれを防げるような剛性の高い靴底を もつものは靴全体にコストをかけて丁寧に作製していることが多い。小児の靴 A
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きつすぎ ×
ゆるすぎ × -
→
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捨て寸 指半分が基本
靴の履き方
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@ひもをゆるめ、つま先を入れます。
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A踵を床に押しつけるように履きます。
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B足にしっかりフィットするようにひもを結びます。
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C歩いて確認します。
捨て寸が重要、ネット販売品でなく実際に履いて歩いてみる
高齢者の靴
選択の基準は、軽量性、着脱の容易さ、足当たりの良さ
→ 大きなサイズを履く傾向がある
足のトラブル、転倒に直結する !
足のトラブル、転倒に直結する !
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踵部(カウンター)がしっかりしている
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紐はしっかり締める
女性の靴
足の保護、歩行機能のサポートという重要な機能の他、ファッションの一部
としての側面が大
足が痛くてもムリして履き続ける
としての側面が大
足が痛くてもムリして履き続ける
10~60歳代の女性
99%が6cm以上のハイヒールを
履いたことがあるというデータ
↓
92.3%に何らかの足のトラブルあり
履いたことがあるというデータ
↓
92.3%に何らかの足のトラブルあり
外反母趾と靴
1958年 Sim-Fook and Hodgsonの報告
裸足の生活では外反母趾の発生率は1.9%
靴を履く生活群では33%であった
靴の影響は大きい !
靴を履く生活群では33%であった
靴の影響は大きい !
踵部カウンターがある
きつすぎないこと
ゆるすぎない(巾が広すぎない)
ヒールが高すぎない
ゆるすぎない(巾が広すぎない)
ヒールが高すぎない
外反扁平足と靴
靴の着用 → 固定筋(内在筋)の機能低下
従って、ほぼすべての現代人に扁平足が生じた
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後足部外反で足趾が多く見える
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内側縦アーチが低下し、
土踏まずが消失している -
裸足では距骨が底屈し距骨軸は足底方向を示した(内側縦アーチが低下)
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足底挿板で扁平足が矯正され、
距骨軸は本来の爪先方向を向いている
まとめ
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靴は衝撃の吸収、歩行の安定、足の保護などの機能を有し、
現代人の生活に欠かせないものである - 一方で、選択や使用方法を誤ると足のトラブルは増える
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足のトラブルは膝や股関節、腰椎のみでなく頭痛や肩こり
にも悪影響を及ぼす
ファッション性も重要であるが、機能性を最優先すべき !
インソールの勧め
スポーツ品店、デパートなどのインソールは、前述のことが考慮されていない
当院では熟練の義肢装具士が採型・作成します、一度ご相談ください