
ゴミ箱の中に隠すように捨ててありました。
診察の待ち時間に、待ちきれずに吸ったのでしょう。
長らくお待たせして申し訳ありません。
という気持ちと、もう一つ
院内ルールは守りましょう。
ここで、たばこを吸うことについて考えてみましょう。
はっきりしていることは、
たばこを吸うのは個人の自由
ということです。
ルールを守っていれば、誰も制限することはできません。
しかし、
今さらですが、たばこの害について知っていますか?
たばこの煙の中には3000〜4000種類の化学物質が含まれており、その中に約40種類の発癌物質、約200種類の発癌促進物質が存在する。一般的に喫煙指数(本数/日×年数)が多いほど癌の発生率が高く、指数700を超えると癌・呼吸器疾患・脳梗塞・心筋梗塞のような血管病が増加するといわれる。
それに慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)の肺気腫・気管支喘息などが加わってくる。
70歳過ぎになると、咳・痰が増えて、ついには酸素ボンベを抱えた生活を余儀なくされる場合もある。
喫煙が肺がん(4.5倍)の原因になることは良く知られていますが、そのほかにも次のようながんの原因となるといわれています。
●喉頭がん(32.5倍)
●口腔・咽頭のがん(3.0倍)
●膀胱がん(1.6倍)
●食道がん(2.2倍)
●胃がん(1.4倍)
●膵がん(1.6倍)
●肝がん(3.1倍)
社会問題となっているのはタバコは吸っている本人よりも、
副流煙を吸う周囲の方が害が大きい ということです。
とくに妊婦、胎児や小児への悪影響は無視できません!!

不妊の危険性が高まる
自然流産が1.5倍高い
早産が1.4〜1.5倍高い
周産期死亡は1.2〜1.4倍高い
低出生体重児がとなる頻度が約2倍高い

日本でも2002年に「健康増進法」が施行され、受動喫煙の防止が徹底されるようになりました。駅や病院、教育機関などの公共施設、カフェやレストランでも全面的に禁煙する所が増えています。当院はとくにスペースが狭いので、
院内禁煙
を決定しました。

院内ルールはしっかり守りましょう。
防災の観点から極めて危険です。
整形外科的にも、椎間板のような軟骨組織の変性を進行させ、腰部脊柱管狭窄症症状も増悪させる要因となることがあります。
