痛みの種類
ひとくちに「痛み」といっても、原因や状態によってさまざまです。その原因によって大きく3つに分類されます。
長引く痛みではこの複数の原因が関与していることが多いです。

痛みの悪循環
痛みが長く続くと、血行に悪い状態となり、「痛みをおこす物質」が多く発生するようになります。この物質は、血管を収縮させる為、さらに血行は悪化し、また物質を発生する という悪循環を引き起こします。さらに痛みが続くことで痛みばかりに注意が向き、眠れなくなったり不安や恐怖からうつ状態につながり、ますます痛みにとらわれて症状が重くなるという悪循環に陥ることもあります。
痛みは慢性化する前に適切な治療を行なって早期に原因を取り除くことが大切です。

痛みを和らげるケア
痛みを和らげるケアは、日常生活の向上を図るためにも大切なアプローチです。痛みに関与する要因は原因となる疾患だけではありません。

薬物療法や運動療法などと一緒に行なうことで、より高い効果が期待出来ます。
痛みを和らげるケア
@安眠とリラックス
体と心を休めることが大切です。
楽しいことや安らいだ時間をイメージしてみましょう。
A気分転換
音楽を聞いたり、声を出して歌ってみましょう。趣味をもったり旅行に出かけてみましょう。お気に入りの物を周囲に置くのも良いですね。
楽しみの為の運動(反動を使った運動は避けましょう)など。
B保温
慢性的な痛みには、温泉やお風呂、温タオルなどで温めてみましょう。
Cポジショニング
痛みを避けた体の動きをすることで、痛みを和らげることができます。休む時の体位もクッションや枕を使用して工夫してみましょう。
痛みを0にすることが難しい慢性的な痛みには、自分で出来る正しい体操や痛みのケアとともに内服や注射などを併用し、上手に付き合い、楽しく日々が過ごせるよう心がけていきましょう。